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2023年5月25日 — 本日、アメリカ合衆国国勢調査局は、2020年国勢調査人口統計プロフィールと人口・住宅特性ファイル(英語表記の略語:DHC)を発表しました。これらの成果物は、2020年国勢調査から得られる最新のデータを提供するものであり、人口数および基本的な人口統計と住宅統計に、議会割り当てと立法区割りの目的で以前に公表されたものにさらに詳細な情報を追加したものです。
「この統計はアメリカ国民のものです。国勢調査へのご協力、またご友人、ご近所、コミュニティの皆様へのお声掛けをありがとうございました。私たちは今、これらのデータを皆様に還元し、皆様のコミュニティを理解し、役立てていただいています」と国勢調査局局長であるロバート・L・サントス氏は述べています。「2020年国勢調査のデータは、今後数年間、私たちの年次調査や人口推計、また全国各地で行われているコミュニティの計画や資金調達の決定において、重要な基準となります。」
新たに発表された2020年国勢調査のデータ成果物は、総人口、選挙権年齢人口(18歳以上)、人種、ヒスパニック系、住宅占有率など、すでに公表されているデータより充実したものです。今回の発表には、より詳細な年齢層、2020年国勢調査から入手可能な最初の性別データ、家族・世帯に関する情報、住宅に関するより詳細な情報が含まれています。また、これらのトピックの多くが、人種およびヒスパニック系と関連して示されています。
人口統計プロフィールとは、2020年国勢調査で取り上げられるトピックの概要を1つの表にまとめたものであり、国勢調査区レベルまでの地域について参照しやすいようになっています。DHCは、多くの場合、ブロックレベルまで詳細な表形式のデータを提供しています。人口統計プロフィールとDHCの表形式データの多くは、郵便番号集計地域(アメリカ合衆国郵政公社の郵便番号サービス経路を一般化したもの)でも利用できます。
2020年国勢調査によると、アメリカ合衆国の年齢・性別構成は以下のようになっています。
これらの年齢と性別の統計は、2つのデータビジュアルで見ることができます。
各ビジュアルに関連した一連のランキング表もダウンロード可能です。
年齢と性別に関する詳しい情報は、America Countsの記事「An Aging U.S. Population With Fewer Children in 2020」、「2020 Census: 1 in 6 People in the United States Were 65 and Over」、および2件の報告「Age and Sex Composition: 2020」、「The Older Population: 2020」でもご覧いただけます。
DHCは、アメリカ合衆国行政管理予算局が 定義した主要な人種・民族グループの年齢・性別データを提供しています。人種・民族の年齢・性別構成は以下の通りです。
2020年国勢調査と2010年国勢調査の人種データの比較に際しては、国勢調査局がヒスパニック系と人種に関する質問にも、回答で報告された内容をコーディングする方法にも改善を加えたことを考慮し、慎重に行う必要があります。
従って、2020年国勢調査のデータは、白人単独人口、その他の人種単独または重複人口、多人種人口、特に白人とその他の人種の両方を自認する人々について、2010年国勢調査とは異なるが合理的で予想可能な分布を示しています。これらの結果は、過去10年間の国勢調査局の調査、特に2015 National Content Testの結果と一致しており、人種や民族の報告に質問形式が与える影響については驚くべきことではありません。こうした改善の状況は、21世紀において人々がどのように人種や民族を自認しているのか、その豊かさと複雑さをより正確に反映しています。
ヒスパニック系に関する詳細は、America Countsの記事「Hispanic Population Is Younger But Aging Faster Than Non-Hispanic Population」をご覧ください。
9月に国勢調査局は、詳細DHC-Aの成果物を通じて、ドイツ系、レバノン系、ジャマイカ系、中国系、ハワイ原住民、メキシコ系など約370の詳細な人種・民族グループと、ナバホ族など約1,200の詳細なアメリカンインディアンおよびアラスカ原住民の部族・村落の2020年国勢調査人口数および性別・年齢統計を発表する予定です。
2020年国勢調査では、単身世帯や家族世帯(出生、結婚、養子縁組による2人以上の同居)を含む、住宅ユニットに住むすべての人と定義されるアメリカ合衆国の世帯に関する情報が得られました。
家族や世帯に関する詳しい情報は、America Countsの記事「Family Households Still the Majority」、「Share of U.S. Coupled Households Declined in 2020」をご覧ください。
2020年国勢調査では、居住中の住宅と空き家に関する情報が提供されます。居住中の住宅については、世帯主の持ち家か借家かという居住形態に関する情報も含まれます。空き家については、2020年国勢調査で、入居者募集中、売り出し中、季節使用など、空き家となっている理由についての情報が得られます。
住宅に関する詳しい情報は、America Countsの記事「See a Vacant Home? It May Not be For Sale or Rent」をご覧ください。
2020年国勢調査では、集団住居(居住者に住宅やサービスを提供する組織が所有または管理する集団生活の場で、人々が居住または滞在する場所)の人口に関する情報を提供しています。これには、大学の学生寮、グループホーム、軍の兵舎、緊急避難所、一時保護施設、矯正施設などが含まれます。DHCは、年齢層、性別、人種、ヒスパニック系、集団住居のタイプ別のデータを提供しています。
DHCで入手可能な集団住居人口データは以下の通りです。
集団住居のデータは data.census.govで入手可能です。
国勢調査局では、一般市民がこれらのデータを調査・利用できるよう、さまざまなツールを用意しています。
人口統計プロフィールとDHCデータのサブセットは、追加リソースによってサポートされたデータビジュアルを用いて簡単に探索できるようになっています。
人口統計プロフィールとDHCの全文は、国勢調査局のデータ配布プラットフォームdata.census.govでご覧いただけます。
このプラットフォームでは、データユーザーが地域を検索し、表、マップ、ダウンロード資料を通じてデータにアクセスすることができます。
DHCデータへのアクセス、マップを使った管区の検索、都市部と農村部のデータの検索、データのダウンロードとエクスポート、2020年と2010年のデータの比較に関する説明ビデオやハウツーガイドに関しては、ウェブページ「2020 Demographic and Housing Characteristics File (DHC)」でご覧いただけます。
国勢調査局の他のデータ成果物と同様、本日発表のデータも、回答者の個人情報を保護するため、情報開示回避策を採用しています。公表されたデータを特定の個人や世帯にひも付けできないようにするため、「統計的ノイズ」(小さなランダムな加減算)がデータに加えられています。国勢調査局は、データユーザーコミュニティと緊密に協力し、これらの保護対策を実施しました。新たな情報開示回避策の仕組みについては、「情報開示回避策と2020年国勢調査:トップダウンアルゴリズム」と「Why the Census Bureau Chose Differential Privacy」をご覧ください。
国勢調査局では、DHCや人口統計プロフィールのデータを使用する際、精度を高め、不自然な結果を減らすため、データユーザーに小人口や小地域を集計することを奨励しています。統計ノイズがデータに与える影響については、ブログ「What to Expect: Disclosure Avoidance and the 2020 Census Demographic and Housing Characteristics File」をご覧ください。さらに、国勢調査局は本日、データユーザーがDHCにおける開示回避策に関連したばらつきを理解するうえで有用となる指標を発表しました。2020年国勢調査では、より洗練された情報開示回避策を採用しているため、初めてこのばらつきを定量化できるようになりました。
2020年国勢調査のデータ収集、個人情報保護、非サンプリングエラー、対象者の定義、データ利用ガイダンスについては、ウェブページ「2020年国勢調査人口・住宅特性ファイル概要ファイル(DHC)技術資料」をご覧ください。また、「Post-Enumeration Survey」と「Demographic Analysis」の結果からも、2020年国勢調査の質に関する洞察的な追加情報が得られます。
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