2023年9月21日 - アメリカ合衆国国勢調査局は本日、300の詳細な人種・民族グループ、および1,187の詳細なネイティブ・アメリカンおよびアラスカ先住民（英語表記の略語：AIAN）の部族・村落について、2020年国勢調査の人口数および性別・年齢統計を発表しました。

これらのデータは、2020 Census Detailed Demographic and Housing Characteristics File A (Detailed DHC-A)から入手しています。前回、国勢調査局は2020年国勢調査のヒスパニック系またはラテン系人口のほか、白人、黒人またはアフリカ系アメリカ人、アジア系などの主な人種グループに関するデータを発表しました。

本日の発表では、ドイツ系、レバノン系、ジャマイカ系、中国系、ハワイ原住民、メキシコ系など、主要なカテゴリー内の詳細なグループや、ナバホ族などのAIAN部族・村落に関する情報が追加されました。今回の発表には、以前の国勢調査では集計されなかった200以上の詳細な人種・民族グループに関する情報が含まれています。

「2020年国勢調査のデータは、わが国全体の豊かな多様性を浮き彫りにしています」と国勢調査局人種統計課課長のレイチェル・マークス氏は述べています。「国勢調査に回答し、詳細な人種、民族、部族のアイデンティティに関する情報を提供してくれた数百万人の人々に加えて、これらの詳細なデータの収集方法の改善に協力してくださった利害関係者、研究者、部族指導者のおかげで、私たちはこのような包括的な全体像を手に入れることができました。」

詳細DHC-Aでは、主要な人種グループとヒスパニック系人口の中で最大の詳細グループが明らかにされています。人種グループについては、人種単独の人口と、人種単独または重複の人口の両方のデータが入手可能です。人種単独の人口は、そのグループに属すると自認する人数の最小数を表しています。フィジー系のみなど、1つだけ回答した人が含まれます。人種単独または重複の人口は、そのグループに属すると自認する人数の最大数を表しています。フィジー系のみなど、1つだけ回答した人と、フィジー系と日系、フィジー系と黒人またはアフリカ系アメリカ人のように複数回答した人が含まれます。

• 2020年での詳細なヒスパニック系人口はメキシコ系（3,590万人）が最大で、プエルトリコ系（560万人）、サルバドール系（230万人）がこれに続きます。
• ヒスパニック系の詳細な系統データによると、コロンビア系（130万人）とホンジュラス系（110万人）が初めて100万人を突破しました。
• ベネズエラ系の人口は、ヒスパニック系の詳細な系統グループの中で最も急速に増加しており、2010年の21万5,023人から2020年には60万5,381人へと約3倍に増加します。

• 2020年、白人の大多数が詳細なヨーロッパ系のアイデンティティを回答しました。最も多かったのはイギリス系で、2,550万人がイギリス系単独、4,660万人がイギリス系単独または重複と回答しました。
• イギリス系（4,660万人）、ドイツ系（4,500万人）、アイルランド系（3,860万人）単独または重複の人口は、2020年に白人単独または重複の人口の半数以上を占めます。
• レバノン系（68万5,672人）、イラン系（56万8,564人）、エジプト系（39万6,854人）単独または重複の人口は、2020年国勢調査で中東・北アフリカ（英語表記の略語：MENA）と回答した350万人の回答者のほぼ半数を占めました。国勢調査で、中東・北アフリカの事例を回答欄に記入したのは今回が初めてでした。MENAの事例は、1997年にアメリカ合衆国行政管理予算局が設定した基準に従い、白人カテゴリーに含まれています。

• 黒人またはアフリカ系アメリカ人と回答した人のうち、アフリカ系アメリカ人と回答した人が最も多く、2,210万人がアフリカ系アメリカ人単独、2,460万人がアフリカ系アメリカ人単独または重複と回答しました。
• サハラ以南のアフリカ系単独人口は230万人、サハラ以南単独または重複人口は280万人となっています。ナイジェリア系（60万4,077人）、エチオピア系（32万5,214人）、ソマリア系（22万1,043人）、ガーナ系（17万2,558人）は、サハラ以南のアフリカ系単独または重複人口の46.9%を占めています。
• カリブ系単独人口は210万人、カリブ系単独または重複人口は260万人でした。ジャマイカ系（100万人）、ハイチ系（100万人）、トリニダード・トバゴ系（19万4,364人）、西インド系（11万9,806人）単独または重複人口が、91.5%を占めています。ジャマイカ系とハイチ系を合わせると、2020年のカリブ系人口の大半（80.5%）を占めています。

• ネイティブ・アメリカンおよびアラスカ先住民のグループ全体では、単独でアズテック族（38万7,122人）、単独または重複でチェロキー族（150万人）が最大のグループでした。
• アラスカ先住民グループでは、単独でユピック（ユピック・エスキモー）（9,026人）、単独または重複でトリンギット（2万2,601人）が最大のグループでした。
• ネイティブ・アメリカンの回答者では、単独でナバホ族（31万5,086人）、単独または重複でチェロキー族（150万人）が最多でした。

• アジア系では、単独でアジアインド系（440万人）、単独または重複で台湾人を除く中国系（520万人）が最大のグループでした。
• 2020年には、フィリピン系（440万人）、ベトナム系（230万人）、韓国系（200万人）、日系（160万人）が単独または重複で100万人を超えました。
• ネパール系の人口は、2010年に人口5万人以上のアジア系の中で最も急速に増加しました。ネパール系単独の人口は2010年の5万1,907人から2020年には20万5,297人へと295.5%増加し、ネパール系単独または重複の人口は10年間で5万9,490人から21万9,503人へと269.0%増加しました。

• ハワイ原住民は、ハワイ原住民およびその他太平洋諸島民（英語表記の略語：NHPI）単独（19万9,880人）および単独または重複（68万442人）で最大のグループとなりました。
• 2010年から2020年にかけて、ほぼすべてのNHPIグループが増加しました。チューク人単独人口は、NHPI単独人口の中で最も急速に増加しており、2020年には296.2%増の1万500人となりました。
• NHPI単独または重複グループで最も急増したのはパプアニューギニア系で、10年間で249.3%増の1,453人となりました。

• その他の人種と分類された回答者2,790万人の大多数（93.9%）は、ヒスパニック系またはラテン系でした。
• また、その他の人種には、人種に関する質問に「二人種」など、「多人種・多民族」と回答した人も含まれます。単独は46万7,447人、単独または重複は190万人でした。
• その他の人種グループでは、人種に関する質問に対するヒスパニック系と「多人種・多民族」の回答を除くと、「ブラジル系」が最多でした。ブラジル系単独は14万5,180人、単独または重複は52万4,382人でした。

2020年国勢調査と2010年国勢調査の詳細な人種データの比較に際しては、人種に関する質問と国勢調査局による回答の分類方法の改善を考慮し、慎重に行う必要があります。なお、民族に関する質問から得られた詳細なヒスパニック系の系統データは2つの国勢調査で同等となっています。2020年国勢調査における詳細な人種・民族グループのコーディング方法の変更に関する詳細は、ブログ「What You Should Know About the Upcoming Detailed Demographic and Housing Characteristics File A」でご覧ください。

各グループの詳細については、America Countsの記事をご覧ください。

• New Population Counts for Nearly 1,500 Race and Ethnicity Groups
• Asian Indian Was the Largest Asian Alone Population Group in 2020
• Detailed Look at Native Hawaiian and Other Pacific Islander Groups
• 3.5 Million People Reported Middle Eastern and North African Descent in 2020

国勢調査局はまた、「Understanding Counts of Afro-Latino Responses in the 2020 Census」に関するワーキングペーパーを発表し、アフロラテン系住民の回答の集計方法の違いを示しました。

国勢調査局は今後数週間にわたり、ヒスパニック系、ネイティブ・アメリカンおよびアラスカ先住民、白人、黒人またはアフリカ系アメリカ人、その他の人種での人口に関する詳細を発表する予定です。

詳細DHC-Aデータでは、「Detailed Races and Ethnicities in the United States and Puerto Rico:2020 Census」をインタラクティブなビジュアルでご覧いただけます。このビジュアルでは、州および郡別に最大および2番目に大きい詳細グループをマッピングし、人種・民族グループ別および地域別の詳細グループのランキングリストを提供しています。

詳細DHC-A表の完全版は、data.census.govでもご覧いただけます。データへのアクセスや使用方法については、詳細DHC-Aプレスキットに掲載されているスクリーンショット付きのショートビデオやハウツーガイドをご覧ください。

詳細な人種・民族グループおよびAIAN部族・村落のデータ量は、特定の地域内の人口規模によって異なります。このアプローチにより、国勢調査局は個人情報を保護しながら、可能な限り詳細なデータを作成することができます。詳細については、ブログ「Data Quality for Detailed Race and Ethnicity Groups and American Indian and Alaska Native Tribes and Villages in the 2020 Census」で説明しています。

国勢調査局による人種およびヒスパニック系・ラテン系に関する統計の収集、分類、集計方法についての詳細は、2020年国勢調査の対象定義に関するウェブページ「2020年国勢調査詳細DHC-A技術資料」、およびブログ「What You Should Know About the Upcoming Detailed Demographic and Housing Characteristics File A」をご覧ください。

2020年国勢調査の個人情報保護とデータの正確性に関する情報は、「2020年国勢調査データの結果：情報開示回避のための革新」で入手できます。

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